鉄部塗装について

 

住宅の鉄部は、外壁より早く劣化が始まっていきます。

年数で言うと約3年から劣化が始まって行き5年で塗替えが目安となっております。

 

住宅の鉄部箇所で言いますと、鉄骨階段、鉄扉、外灯ポールや雨樋の掴み金物などです。

雨風に長時間さらされ塗膜が劣化して行き、さびが発生します。

さびが出てくると見た目も悪くなりますので、適度な周期でのメンテナンスが必要となります。

さびのほかには、チョーキングやはがれ・ふくれなどの現象が発生してきたら、メンテナンスの合図となります。

特にさびは鉄部の一番の天敵であるので、定期的な点検や劣化部の塗装作業が重要となってきます。

鉄部塗装で大切なこと

 

鉄部の塗替えで重要なのは主に下記の3つです

1 ケレン

2 さび止め塗料の選定

3 上塗りの耐候性

 

1 ケレン

ケレンとは、主に鉄部に生じたさび・脆弱な旧塗膜や付着した汚れを落とすことで被塗装面を正常な状態にすることです。

素地調整や素地ごしらえとも呼ばれます。研磨紙などの手工具や電動工具を使いさびや汚れを落とします。

さびを落とし状態の悪いガサガサの被塗膜目を綺麗にすることで、最初に塗る錆止め塗料の密着率が上がり、仕上がりが凹凸なく美しく仕上がります。

当社では、塗装面の種類・さび・塗膜の状態を見極め、手工具・電動工具を使い分けさび・脆弱塗膜を十分に落とすことを大切にしています。(脆弱塗膜とは、経年劣化などにより本来の機能を果たせなくなった塗膜のこと)

また電動工具が使えない・工具が入らない所は手工具で落とし劣化していない所は残しています。

すべては品質保持の為の第一歩となるからです。さび止め塗料の色は、上塗り塗料の色によって変えていて、グレーや赤、白などとなっております。

2 さび止め塗料の選定

次に大切なのはさび止め塗料の選定です。ケレン後にさびが出ないように塗る塗料(下塗)です。

さび止め塗料といっても種類がたくさんあるので、お客様の生活スタイルに見合った塗料を提案しています。

例えば、通常手で触る頻度が高い所やさびの腐食が進行しているのに十分なケレンが出来ない所、また特に強い防錆力が必要な所は、さび止め塗料でも種類が異なるさび止め塗料を使用することになります。

内装の鉄部ですと、臭気が強く溶剤系が使用できないので水性のさび止めを使用します。

またケレンによる鉄粉や粉じんを出せない場所では、ケレンは程々でさび面を封じ込めるさび止め塗料よりも強力な錆面浸透プライマーをケレン後に塗布すること(下塗り前に1工程増やします)などを提案しています。

 

3 上塗りの耐候性

3つめは上塗りの耐候性です。塗装は3回塗りで塗り重ねていきます。

さび止め塗料を1回目下塗りとして、中塗りと上塗りと重ねていきます。

中塗・上塗りは最終工程となるので特に耐候性に特化した材料を使用することや鉄部に適した下地との密着力の高い塗料を塗って耐久性を高くすることが大切となります。

 

塗装の専門家として

 

見積もりでは必ず現場をじっくり見させていただいてから、金額を提示いたします。

初期段階で点検・調査を詳細に行い、鉄部塗装のサイクルやさび等の度合いはどれくらいか、塗装をするとしたらどんな下地処理作業が必要か、どんな塗料を使用するのが良いのか、工期や費用についてなど様々なことについて現場を見極めてお客様に説明をしています。

 

海風が流れ込む地域や海岸部など場所によってはもっとさびが生じやすい場所がありますし、さびの進行具合が変われば塗装サイクルも変わっていきます。

当社は、どうしてこの場所はこの塗料を使うのがベストなのかをお客様にご提案とご説明することを常に心がけ疑問点などもお答えしています。

調査・見積もりだけでも承ります。検討されてはいかがでしょうか。